Pocket PCのロシア語
現在、Windows Mobile
5.0/6.0を搭載した携帯電話が携帯電話各社から販売されています。Windows
Mobile 5.0/6.0以前にはWindows CE
2002/2003を搭載したPDAが販売されています。これらWindows Mobile
5.0/6.0およびWindows CE
2002/2003を搭載したハードウェアはポケットPC(КПК:
карманный персональный компьютер)と呼ばれ、電話機能が追加されたものはスマートフォン(смартфон)と呼ばれています。
これらポケットPCでロシア語を使用するための方法について以下に述べます。
1. ロシア語を入力するためには先ずロシア語用のSIP
(Software Input
Panel)と呼ばれるソフトウェアキーボードをインストールしなければなりません。
通常、Windows CE 2002/2003用のソフトはWindows Mobile
5.0/6.0でも使用可能なことが多いのですがSIPについてはWindows
CE 2002/2003とWindows Mobile 5.0/6.0では互換性がありません。Windows
CE 2002/2003用のSIOをWindows Mobile
5.0/6.0にインストールするとシステムがフリーズして再起動しても動作しなくなることがあるので注意してください。
Windows CE 2002/2003用のSIP:
フリーウェア: QKeys,
Pocket Russkey
2003, etc.
シェアウェア: Effy,
Resco Keyboard
Pro, etc.
Windows Mobile 5.0/6.0用のSIP:
フリーウェア: Pocket Russkey 2003
シェアウェア: Resco Keyboard
Pro, Interkey,
etc.
* 「ロシア語SIP(Resco Keyboard Pro)のPocket PCへのインストール手順」を御参照ください。
2. Windows Mobile 5.0/6.0搭載のスマートフォンにはqwertyキーボードが装備されているものがあります。これでロシア語を入力するためにはロシア語キーボードマッピングを行うソフトを使用する必要があります。
詳細は「キーボードマッパー(AE Keyboard Mapper)のPocket PCへのインストール手順」を御参照ください。
ロシア語SIPおよびロシア語キーボードマッパーをインストールすることによりPocket PCに内蔵されているWindows Mobile 5.0/6.0でロシア語の入力ができるようになります。
3. オーディオクニーガ等のロシアのmp3ファイルはポケットPC内臓のMedia Playerで日本語環境では再生されません。「スタート」-「設定」-「システム」-「地域」で地域の設定を「ロシア語」にすることによって正しく再生されます。
メディアプレイヤーとしてTCPMPというソフトを使用すると地域設定が「日本語」でもロシアのmp3ファイルを問題なく再生することができます。また、TCPMPではmp4をはじめとする多くのフォーマットの動画ファイルを再生可能です。
詳細は「TCPMPによるロシアの動画再生」を御参照ください。
4. ロシアのアプリケーションソフトでは電子辞書ABBYY Lingvoがバージョン12までPocket PC用のモジュールが添付されているのでこれを使用することができます。バージョンx3ではPocket PC用のモジュールがABBYY Lingvo x3 Mobileとして別売りされています。(ABBYY Lingvo x3 マルチ言語辞書にはPocket PC用のモジュールが添付されています。)
詳細は「Lingvo12のPocket PCへのインストール手順」を御参照ください。
機械翻訳ソフトPROMT Mobile 7.0は地域設定をロシア語に設定することによって日本語Windows Mobileでも使用可能です。
5.
ロシア語とは直接関係ありませんがポケットPCを使用するに当たってStorage
Cardとして2GB程度のmicroSDカード(+miniSDアダプタ)を装備したほうがよいでしょう。
また、無線LANやBluetoothの機能をONにしておくとバッテリの消耗が激しいので使用しない場合はこれらをOFFに設定しておきましょう。